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[301] 田村桂子 | 「望めば、あなたは碧川さんとずっと一緒にいられるわ」 |
[302] 《女教皇》 | 「やめて!」 |
[303] 《女帝》 | 「あたしも、できれば唯といたかった。たとえ今《皇帝》が側にいてくれても、その想いは消えない」 |
[304] 《女教皇》 | 「やめてよ!!いい加減にして!!」 |
[305] | 田村と《女帝》の悪魔のように甘い囁きを振り切るかのように叫んだ。 |
[306] 《死神》 | 「運命の犬のままで、君はいいのかい?」 |
[307] 《女教皇》 | 「あたしは・・・」 |
[308] 《隠者》 | 「我が同胞をたぶらかすのは感心しません、《死神》」 |
[309] | 《隠者》 |
[310] 《女教皇》 | 「《隠者》・・・」 |
[311] 《死神》 | 「私は選択肢を提案しているだけにすぎない。選ぶのは《女教皇》なのだよ、《隠者》」 |
[312] | 《女教皇》の前に立ち、《死神》とにらみ合いをする《隠者》。《女教皇》は《隠者》を見あげ、少しホッと胸をなでおろした。 |
[313] 田村桂子 | 「何を安心しているの?あたしは《隠者》のどうでもいい言葉より、あなたの答えを聞きたいの」 |
[314] 《女帝》 | 「いつ何が起こるかわからない、《魔法使い》と共にティターンズとして生きていくか、平穏に親友と過ごすか」 |
[315] 《女教皇》 | 「…でも、あたしが“本当の”ライコに戻るなんて…、そんなこと、できないよ」 |
[316] 田村桂子 | 「《魔法使い》が心配なの?」 |
[317] 田村桂子 | 「《魔法使い》は貴方が望めばどんな願いも適えてくれるわよ」 |
[318] 田村桂子 | 「たとえ自分が消えてしまうとしてもね」 |
[319] 《女教皇》 | 「《魔法使い》がそんなことするわけないじゃない」 |
[320] | 首を横に振って田村の言葉を否定する。 |
[321] 《女教皇》 | 「アンタは《魔法使い》のこと分かってないからそんなことが言えるんだ」 |
[322] 《女帝》 | 「分かってないのはアンタのほうよ」 |
[323] 《女教皇》 | 「《女帝》に《魔法使い》の何が分かるっていうんだ!」 |
[324] 《女帝》 | 「あら」 |
[325] 《女帝》 | 「じゃあ《女教皇》は分かってるってわけ?」 |
[326] 《女教皇》 | 「《魔法使い》は他人のために自分を犠牲にするなんてことはしないよ」 |
[327] 《女帝》 | 「ふぅん?断言したわね」 |
[328] | 《女帝》の目つきが変わった。目を細めて《女教皇》を見ている。 |
[329] 《女教皇》 | 「だってそうじゃない。いつだって、アイツは自分のためにしか動かなかった」 |
[330] 《女帝》 | 「だから、《魔法使い》は《女教皇》のために、自分を犠牲にすることはない、って?」 |
[331] | 《女教皇》はこく、と首を縦にふった。 |
[332] 《女帝》 | 「パータレ。だからアンタは何も分かってないのよ」 |
[333] 《女教皇》 | 「なっ!」 |
[334] 《女帝》 | 「《女教皇》は自分の予想で勝手に決めつけてるだけじゃないの。そんなの、単なる被害妄想もいいとこよ」 |
[335] 《女帝》 | 「あーもう!!われながら情けないわ!!いい?今ここで、はっきりさせてもらうわよ!」 |
[336] 《女教皇》 | 「アンタは信じるの?信じないの?どっち!」 |
[337] 《女教皇》 | 「ど、って・・・え?なにが・・・」 |
[338] 《女帝》 | 「《魔法使い》を信じるか!信じないか!」 |
[339] 田村桂子 | 「自分の協力者を、信じるか信じないか。」 |
[340] 《死神》 | 「わたしは信じているよ、《隠者》のことを。たとえ結果が良い傾向でなくとも」 |
[341] 《隠者》 | 「私もです、《死神》」 |
[342] 田村桂子 | 「協力者を信じてない協力者なんてあなただけではないかしら」 |
[343] 《女教皇》 | 「田村だって、《死神》のことも嫌いだって、言ってたじゃない!」 |
[344] 田村桂子 | 「嫌いよ。だけど、信じると好き嫌いの感情は別。当然じゃない」 |
[345] | 田村でさえ・・・。どうしてあたしだけ?! |
[346] | ショックで《女教皇》は放心してしまった。 |
[347] 《女帝》 | 「皆、協力者を信じてる。けど、アンタは違うみたいね」 |
[348] 田村桂子 | 「さぁ、自分の思惑通りにさせたいんでしょう?自分が幸せになりたいんでしょう?だったら、それは変えるしかないわ」 |
[349] 《女帝》 | 「幸せになりたい、って思うのは」 |
[350] 《女帝》 | 「みんな普通に願っていることよ?自分が不幸になるなんて、あたしは絶対嫌だもの」 |
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