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[251] 《女教皇》 | 「へぇ・・・?《死神》が改変しないなんて珍しいじゃない」 |
[252] 《運命の輪》 | 「で、どうしたの、《死神》。」 |
[253] 《死神》 | 「実はね…」 |
[254] | と、《死神》は微笑む。 |
[255] 《死神》 | 「私はティターンズの《死神》なのだよ。確かに私は将来プロメテウスになるらしいが、今の私は間違いなくティターンズだ。」 |
[256] 《女教皇》 | 「テ、ティターンズの《死神》なの!? 」 |
[257] 《死神》 | 「そうだ。未来においてどうなるかはわからないが、今の私の協力者は《隠者》だ。言質をとってもいい。」 |
[258] 《女教皇》 | 「ふぁあ?どっどういうこと??」 |
[259] 《女帝》 | 「全部理解しようとしなくていいのよ。ただ、ここにいるのはそういう存在なんだって思っときなさい。」 |
[260] 《女教皇》 | 「で?あたしは《死神》がこうした理由をまだ聞いてないんだけど?」 |
[261] | 《女教皇》が《死神》をじとりと睨みつける。 |
[262] 《死神》 | 「ん?」 |
[263] 《女教皇》 | 「だって、アカシックレコードに記されていることとはいえ、しなくてはいけない理由が他にもあるはずでしょ」 |
[264] 《死神》 | 「ははは、なかなか鋭いね《女教皇》。」 |
[265] | と、苦笑する《死神》。 |
[266] | しかし、《死神》はただ微笑むばかり。 |
[267] 《女教皇》 | 「…そんなに理由を話したくないわけ?」 |
[268] 《死神》 | 「これもアカシックレコードに記されていることだ。話したくないではなく、話せないだ」 |
[269] 《女教皇》 | 「わかったわよ。理由は聞かない。そのかわり、何しに来たのか教えてよ」 |
[270] 《死神》 | 「《女教皇》を元の時代に戻すためだ。」 |
[271] 《女教皇》 | 「じゃあ、<<魔法使い>>のところに返してくれるんだね?」 |
[272] 《死神》 | 「かならずしも《魔法使い》のところとはかぎらないが」 |
[273] 《女教皇》 | 「今度はいつの時代に連れて行く気?」 |
[274] | 《死神》は口を閉ざしたまま。 |
[275] 《女教皇》 | 「それも話せないんだね。」 |
[276] 《女帝》 | 「来るよ。」 |
[277] 《女教皇》 | 「えっだれが・・・。」 |
[278] 《運命の輪》 | 「《隠者》・・・。来たわね。」 |
[279] | 眩い光が辺りを照らした。 |
[280] 《女教皇》 | 「えっ!どうして?《隠者》は時間移動できないはずじゃ…」 |
[281] 《女帝》 | 「バカね。《隠者》の協力者が誰だと思ってるの?」 |
[282] 《女教皇》 | 「a」 |
[283] 《女教皇》 | 「あ…」 |
[284] | と《女教皇》が呟いたと同時に、《隠者》が現れた。 |
[285] 《隠者》 | 「お久しぶりです。皆さん。」 |
[286] 《死神》 | 「おや、プロメテウスの私か・・・」 |
[287] 《死神》 | 「ティターンズ」 |
[288] 田村桂子 | 「そうね。ティターンズのあなただわ。」 |
[289] 《女教皇》 | 「田村…どうしてあんたまで…」 |
[290] 田村桂子 | 「別に良いじゃない。彼の協力者はあたしよ。」 |
[291] | そう言って田村は暗く微笑んだ。 |
[292] 《女教皇》 | 「そんなこと聞いてないよ。あたしが聞きたいのは、これがどうゆうことか、よ。」 |
[293] | <<女教皇>>はそう言って田村をにらみつける。 |
[294] 《女帝》 | 「すぐにわかるわよ」 |
[295] 《女教皇》 | 「え!?」 |
[296] 《女帝》 | 「「あなたは<<女教皇>>でありライコでもあるのよ」」 |
[297] 《女帝》 | 「あなたはライコの姿で唯と暮らすことだって出来るの」 |
[298] 《女帝》 | 「失った日常を取り戻したくはない?」 |
[299] 《女教皇》 | 「やめて」 |
[300] | 誘惑に負けちゃだめだ。これで言質を取るつもりなんだ。 |
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