【〜Beauty and Beast〜 01】

 

昔々、ある所にそれはそれは美しい王子様が居たそうよ。
その王子様はたくさんの家臣と一緒に大きなお城で裕福に暮らしていたの。
でもそのせいか、王子様はとても傲慢で偏屈な人になってしまったわ。
ある日、そんな王子様のお城に一人の醜い老婆が、泊めて欲しいと訪ねてきたの。
でも王子様は老婆があまりにも醜かったために、老婆をお城に入れようとはしなかったの。
すると、老婆は見る見るうちに姿を変え、白い服を纏った赤い髪の天使になったの。
その天使は王子様に言ったわ「人を見かけで判断するあんたには、お仕置きが必要だね」と。
そして天使は王子様と家臣、そしてお城全体に魔法をかけてしまったの。
「いいかい?この薔薇の花びらが全て散るまでに、真実の愛ってもんを知りなさい。」
天使はぴしゃりと言い放ったわ。
「そうじゃないと、あんたは一生醜い獣のままだよ、わかったねっ!!!」
そう言って、天使はどこかへと飛び去って行ったそうよ。
王子様は天使から渡された、宝石のように輝く薔薇と共に、お城に閉じこもったの。
それもそうよね、だって、自分で鏡を見るのも恐ろしいほどに、醜い獣になっていたんだもの・・・。
その事件から数年の時が経ち、その事件の事を覚えている人は居なくなってしまったわ。
そして王子様が閉じこもっているお城も、いつしか人が寄り付かなくなって・・・・。

王子様は今も 野獣のまま お城で寂しく 暮らしているのだとか・・・・。

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投稿者後書き

運タロキャラで『美女と野獣』です。
長い事かかるんで自ずから分けておきました。

 

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