投稿者：ゆずさん

せんせい、あのね。

「僕が七つ、ちょうど小学校にあがったころのことです」

せんせい、あのね。
ぼくは、きょう　てんしをみました。

「天使を見たんです」

しろいはねの　おんなのひとが、とんでいきました。
すごく　きれいでした。

「････ものすごく、綺麗な女の人でした。背中に真っ白な羽を
　持ってて、それがこう、ゆっくりと羽ばたいてたんです」

ぼくは、そらをみました。
くもがなくて、あおいそらでした。

「あーっ、ひょっとすると、大河！　･･･もしかして、幼心に
ホレちまったんじゃないのか？」

ぼくは、あおい　まんとみたいだな、とおもいました。
てんしは、あおいまんとのなかに　きえました。

「ねぇ、その天使ってどんな感じだったの？」
「それは･･･」

せんせい、あのね。

ぼくは、きょう　てんしをみました。

しろいはねの　おんなのひとが、とんでいきました。

すごく　きれいでした。

ぼくは、そらをみました。

くもがなくて、あおいそらでした。

ぼくは、あおい　まんとみたいだな、とおもいました。

てんしは、あおいまんとのなかに　きえました。

ぼくは、ずっとずっとそらをみていました。

　　　　　　　　　 １ねん1くみ　おおかわ　ゆずる　　　　　　　　　

･･･僕の天使。
それは、あなたです。