夕日が見える丘にて
「こんなところにいたのか」
「あ、王子、申し訳ありません!
お守りしなければいけないのにお側を離れてしまって」
「いいんだ。君だって年ごろの女の子なんだし、
ずっと僕についてる訳にもいかないだろう?」
「いいえ!わたしは王子の側にいられて、お守りできて、それだけでとても幸せなのです」
「リオン…ありがとう。僕も、君がいてくれて嬉しい」
ふわりと微笑む王子、頬を染めて見つめ合う二人
でも…
(駄目!!期待しちゃ、駄目!)
そっと肩に手をまわそうとする王子の手をするりと抜け出し背を向けるリオン
「王子、私には夢があるんです」
さりげなく避けられた事に気がつき、顔を曇らせるも、
自分の想い人の夢に興味を持つ王子
「将来私が結婚して子どもが出来たら、
その子を王子の御子の騎士にして下さい」
「え?」
「あ、もちろんそのときもわたしは王子の騎士でありつづけますから
母子で王子とその御子、それに奥方様をお守りさせて下さい。
そうしたら、わたしはずっと王子と共にいられますもの」
「何を、言ってる?」
振り返り、微笑みを浮かべるリオン
「わたしの、かなったらいいなと心から願っている夢、の話ですよ。王子」