拝啓
お久し振りです。一郎叔父。
帝都の様子はどうですか?こちらは時々悪念機が襲ってくるものの
対応しきれない程の強大な敵は出てこず、 いたって平和な毎日です。
今日、お手紙したのは、報告したい事があったからです。
以前、いつまで経っても結婚しないぼくを心配した母さんが
ぼくのお見合いを用意してしまった事がありましたよね、
その話を断るとき、一郎叔父にこちらの事情を話して、
母さんの説得に協力頂いた恩、忘れていません。
協力してもらうとき、
「大切な人と一生二人で生きていく」と母さんと一郎叔父に誓いました。
でも、その誓いをなかった事にして下さい。
あの時は、大切な人とずっとずっと二人で歩んで行こうって心の底から思ってました。
そして、その事に対して何の不満も持っていませんでした。
本当です。
でも…