あとがきという名の補足説明

これまでずっと絵描き一筋でやってきたので、ちゃんと書き上げた小説は
生まれて初めてです。
多分あちこちおかしいのだろうとはおもうのですが、
どこがおかしいのかもわからないへたれっぷり。

新次郎がなぜ自分の子どもについて1年も大神に知らせなかったのか
一応理由はあります。
手紙にもあるように、子どもが障害持ちだったからです。
でも、それが恥ずかしかったからではもちろんないです。
本編で昴さんはもし生まれても正常に育たないかも…と心配してましたが、 その通りになってしまったので、生まれた子を見たときの昴さんのショックは相当なものだったと思われます。
毎日が危篤状態。
そんな時に日本にいる大神さんや故郷の家族に子どもの存在が知られれば、 当然お祝いの言葉が届きますが、紐育に届いた時には子どもは既に亡くなっているかもしれません。
(電話や華撃団の通信使えばいいかとも思いましたが)
いつ子どもが亡くなるか分からないという不安を抱えた昴さんにとって、 周りの喜びの感情というのは酷ではないかと新次郎が心配したので日本の大神さんや母上には知らせなかったのです。

でも、実は故郷の新次郎の母上は自分の孫の事知ってます。
なぜなら昴さんが母上宛に子どもの写真と共に手紙を出したから。
たとえ明日、死ぬとしても確かに今生きている我が子の事を、新次郎の大事な人に知っておいて欲しかったのです。
でも新次郎が自分を気づかって知らせずにいるのは分かってたし、新次郎の心配通り、やはり周りの喜びの声は辛かったので、母上にはその辺りの事情も手紙で伝えて、子どもの写真は、 昴さんの一方通行で母上に送られていたという。

…ねつ造しまくりですみません。
昴さんはそんなキャラじゃないよとか思われそうですが、
私の中の二人はこんなんですよ、と割り切って下さると幸いです。

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